原島 秀哲さん
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3C分析、SWOT分析をはじめとしたフレームワークの基礎からマーケティングミックスの手法、企業価値を数字で捉えるコーポレートファイナンスなど、事業の創造に直結する基本的な知識を養うことができました。また...
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PreMBA
東京ではToshihiko Ted Katagi教授による「Leadership and Change」が開講されました。この授業は全て英語で行われています。
この授業は、リーダーシップとマネジメントに興味のあるMBAの学生の基礎を作るための授業です。他者の視点からあなたがどのように認識されているのか、組織において変革を起こす方法、組織を率いる方法などを学び、自分流のリーダーシップスタイルを確立することを目的としています。この授業では組織を率いるエグゼクティブ層の視点から、実務で使える様々なシチュエーションを例に議論を行います。
リーダーシップと対人能力を高めることで、組織においてさらなる活躍ができるようになることが授業の目標です。
授業2日目の午前は、ユニクロを中心とした企業グループであるファーストリテイリングの代表取締役兼社長の、柳井正氏を取り上げました。彼はリスクをとるタイプのリーダーでありますが、彼の元で働きたいかや彼のリーダーシップが好きかどうかといった質問を先生が受講生に問いかけました。柳井氏の強力なリーダーシップを好み、それについていきたいという意見もあれば、反対に彼を「部下に厳しい要求をするリーダー」と捉え、それがストレスであるという意見もありました。
先生は受講生からの意見を踏まえ、全ての人に対して効果をもたらすリーダーシップ手法はないと発言しました。リーダーシップには様々なスタイルがありますが、どのようなリーダーを好むかは人によって異なり、自分のリーダーが嫌ならばその人は組織を去れば良いだけのことだと述べました。受講生は少し驚いたようでしたが、リーダーの役割は組織を成功に導くことであり、経営者の場合はマーケットを獲得することが最重要事項なので、全員が働きやすい組織を作る必要は必ずしもないという先生の言葉に大きく頷いていました。
先生は柳井氏のリーダーシップスタイルだけでなく、ファーストリテイリングの組織についても取り上げました。例えば、ファーストリテイリングではマネジメント層への門戸が高卒の販売員にも開かれています。「一見それは良いことのように思われる」とした上で、HR上でどのような問題があるかを話し合いました。
このクラスには様々な国の出身の受講生が集まっており、意見は実に多種多様でした。受講生は、同じ文化圏出身者とのディスカッションでは得られないような新たな視点を得ることを、それぞれ楽しんでいるようでした。