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第10回女性リーダーネットワークが開催されました

女性リーダーネットワーク #竹内伸一 #女性活躍 #ネットワーク #MBA #ジェンダード・イノベーション #ESG #SDGs

2024年3月31日(日)に女性リーダーネットワーク「第10回女性の会」が16名の参加のもと、名古屋商科大学ビジネススクール東京校にてハイブリッド形式にて開催されました。女性ネットワークは本学教授の竹内伸一先生がアドバイザーを務め、女性活躍について考えるだけでなく、修了生や在学生の方々の交流の場として運営されています。今回は、お茶の水女子大学ジェンダード・イノベーション研究所の斎藤悦子教授と福田智美研究員をスピーカーとしてお招きし、「女性活躍推進におけるジェンダー・ダイバーシティと企業価値向上」についてお話を伺いました。

ジェンダード・イノベーションとは「ジェンダー平等に向けた段階的な施策」を表し、斎藤先生からはジェンダード・イノベーション研究所が行っている性差の視点を入れた多様性と包括性を目指した研究と技術開発についてお話がありました。これは「性差をなきものとしないで積極的に認め、だれもが生き生きと活躍することのできる経営」という立場ですが、続いて福田さんからは、「性差を積極的に活かしていく経営」のあり方が示されました。研究者であると同時に資産運用会社のシニア・リサーチ・アナリストである福田さんによると、昨今、ESG経営(=目先の利益や評価だけではなく、環境や社会への配慮、健全な管理体制の構築などによって持続可能な発展を目指すこと)が投資の観点からも重要視され、取締役の経験や専門性のバランスやジェンダー・国際性等の多様性の確保の観点から、多くの機関投資家が女性を取締役に迎え入れることを推奨し、多様性が企業価値を向上させる可能性について述べられました。

当日の参加者の中には、実際にこのようなチャレンジを進めている立場の女性社外取締役もおり、投資家や株主への情報開示をめぐる率直な悩みも聞かれましたが、同研究所からは、「投資家との有益な対話の引き金になる」という力強い助言がありました。これにより、ジェンダード・イノベーションがさらに加速し、ひいては国全体の女性活躍を推進する動きにつながるということです。最後に竹内伸一先生から総括をいただき、参加者にとって、企業経営におけるジェンダーのあり方について深く考える機会となったようです。


女性リーダーネットワークとは


「MBA女性の会」は名商大ビジネススクールのOG組織として2017年に発足し、これまでに5回に渡り「女性のMBAキャリア形成」をテーマにセミナーなどを開催してまいりました。2020年度からは、この会がビジネススクールの「女性リーダーネットワーク」活動に発展し、MBAホルダーあるいは在学中の女性の交流の場として、またお互いの活躍の場を広げるために学び続ける場として、ますます盛り上がっていければと考えています。