MBA教育の本質とは何か?
MBAの本質とは何か、それは「ビジネスにおける共通言語」と言い換えることもできます。業界や職種が異なると、実は同じ事を話しているのに会話がどうも噛み合わない、という経験を持ち方も多いかと思います。それは業界の慣習や、企業文化、もしくは組織風土の違いに起因することも多く、どちらが正しいわけでも誤っているわけでもありません。しかしながら、そうした多様な人々が交流する環境の中で効果的にコミュニケーションをとるための共通の「言語」が必要というのも事実です。したがって、この共通言語としての「MBA」を学ぶ事で、ビジネスにおける課題発見や課題解決にいたる環境を生み出すことを可能とするわけです。
MBA教育は長年の歴史の中で、株価志向、利益志向、転職志向、といった「短期的視点」で物事を判断する教育を行っている場所、という誤った解釈をされてしまったのも事実です。しかしながら現在では、むしろ逆で、企業倫理、イノベーション、サステナビリティなど「長期的視点」で経営判断を行うことを同時に重視する動きが重視されています。アプローチはビジネススクールによって様々なので、カリキュラムの特色とご自身のキャリアを照らしあわせて検討することをお勧めします。