田中食品は従業員300人の食料品商社、関西で創業150年以上の優良企業として取引先から信頼されてますし従業員の忠誠度の高さは業界でも有名な企業。戦前から加工食品を中心に輸出入を行ってきましたが、近年は健康志向食品の取扱を拡大し、明日は大手の新規顧客との商談を控えています。全国展開を果たす絶好のチャンスなので、山岡部長率いるヘルスケア部門では徹夜覚悟で明日のプレゼンの準備に追われています。

提案に必要な技術的な裏付けを待っている間に夜の11:30を過ぎていました。企画書やプレゼン資料ともにある程度目処が見えてきたので、あとは完成度を高めるための作業に取り掛かっていた所、部下の斎藤課長が、「山岡部長もう大丈夫です、朝までかかっても俺達で完成させますんで、部長は明日に備えて下さい」と声をかけてくれました。

「そ、そっか、完成したらメールでいいから送って欲しい、俺も自宅で確認しておくから。みんな無理すんなよ」と伝え、山岡部長は会社を後にし、駅の方へ向かいました。とはいうものの「確かあいつら夕食食べてないよな・・・」と思い、帰るふりをして近くのコンビニで8人分の弁当と珈琲（今人気の100円コーヒー）を購入し「あいつらきっと喜ぶぞ〜♪」と意気揚々と会社に戻ったところ、山岡部長を待ち受けていたのは驚くべき事態でした。

「えっ・・」扉を開けるまでもなく部屋は明らかに完全消灯。山岡部長は自分の目を疑いながらもオフィスに入り「みんな〜差し入れだよ〜♪」と小声で囁きながら周りを見渡すも、やはり誰もいない。山岡部長は呆然自失「まだ30分もたってないのに・・・一体」山岡部長が我に返って腕時計を見ると11:55分を指していた。やばい、終電まで残り15分、この弁当どうしよう。

1. 各自の机の上に置いて帰る
2. 課長の机の上に全て置いて帰る
3. 持って帰る

チームのリーダーとしての資質が問われるこの決断、
あなたならどうする？