本来、MBA教育の価値は国籍とは無関係のはずですが、提供する側のビジネススクールがしっかりしていないと、要不要論といった議論が出回り、なかなか正当に評価されません。2000年から始まった国内MBAも既に淘汰が始まっていますが、何が本物なのかあと10年もすれば答えが出るのではないでしょうか。
世界では毎年26万人がGMATというMBAの1次選抜試験(のようなもの)を受験しています。という事は少なく見積もってもその半分の13万人という数のMBA教育を受けたマネジメント候補生が輩出している事になります。この勢いはこの10年間変化しておらず、このままでいくと50年間で6,500万人という世界人口に比しても無視できない勢力となります。
なぜ海外ではMBAが受け入れられるのか?「MBAなど不要さ、仕事の成果が全てで、そもそも一杯飲めば分かり合えるさ」という感覚も理解できます。しかしながら国境を超えたM&Aや業務提携が日常茶飯事の昨今、明日から一緒に働く上司が、どういった判断を好むのか?管理職としての適性は?異文化への理解度は?など、様々な要素を考えなくても良いとすればどうでしょう?
その答えの1つが「MBA」という管理職育成プログラムであり、それを乗り越えたか否かで、一定の評価が出来るため、世界中の経営者に受け入れられているのです。とはいえ日本ではMBA教育の歴史はまだ浅く、教育手法・研究体制・設備環境など、本場のビジネススクールが提供するMBA教育の本質を理解出来ているスクールは少ないのではないでしょうか。
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