AMBA(Association of MBAs)では、全世界の認証(accreditation)を持つビジネススクールの研究科長(Dean and Director)が一堂に会し、情報交換やネットワーキングのための集いを年に数回行っています。今年は、5月15日~17日にアラブ首長国連邦のドバイで開かれました。
そこでは、他校で上手くいっている事例(ベストプラクティス)や進取の取り組み、横断的な共同研究の呼びかけなど、認証ビジネススクールの参加者(認証校)によるレクチャースタイルのセミナーがあります。そしてセミナーの合間に、「ネットワーキングタイム」と言われるビジネススクール同士の「集団お見合い」の時間が設けられています。この時間を利用して、各校は交換留学制度や共同研究などの提携先を見つけたりします。このお見合いは、こういったカンファレンスの主目的のひとつであり、今回のドバイでは、世界で最も高い超高層ビルであるブルジュ・ハリファ(Burj Khalifa)の123階のバーAt.mosphereで、ペルシャ湾に沈む夕陽とワインを傾けながらのネットワーキング、また世界最高ランク7つ星と称されるホテルのブルジュ・アル・アラブ(Burj al-Arab)のレストランで夕食を楽しみながらのネットワーキング、とまあまるで新婚カップルのデートコースのようなシチュエーションが設けられています。というのも、こういった非日常的な環境で、自然と心がウキウキするような高揚を誘発するお見合いの場がセットアップされ、より活発なネットワーキング(縁組)を促進させようという目論見なのです。
このお見合いの参加者は世界中から参集したビジネススクールの研究科長なのですが、お互いに国際認証を持っていて、そのビジネススクールの『質』は保証されているため、提携などの話はスムーズに進みます。なぜならその認証をとるためにビジネススクールは様々な基準をクリアしてきていることを、お互い良く理解しているからです。認証のためにAMBA調査団が各校を訪問し、数日かけて審査をします。具体的な学生のアサイメント内容やシラバス、単位付与の基準を含め、卒業生、教授陣へのインタビュー、その他ビジネススクールの運営に関わる様々なことが、認証に値するかどうか多面的にチェックされ、できていないと判断された場合には改善命令が出されます。3年後の審査の際に改善がされない場合は、認証取り消しのケースもあります。また決して安くないコミュニティに参加するためのコストを、払えるか否かの経済的力量の有無も、篩(ふるい)にかけられているのです。続きは次回のコラムにて。To be continued. Stay Tuned…
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