この10月末に3日間の日程で国内初となる国際認証機関「AACSB」のアジアカンファレンスが名古屋商科大学ビジネススクールで開催されます。アジアのビジネススクールの代表が200名以上集結するこのカンファレンスでは、MBA教育に関する最新のテーマが議論されます。そもそも、この「国際認証」とは何なのかについて、日本国内では十分に理解が進んでいませんが、国によっては必須の地域があるのも事実。
国際認証とは、MBAをはじめとする学位を授与する教育機関がビジネススクールとして活動する上で求められる教育研究機能を国際的な水準で満たしているか?を第三者の視点でチェックするための組織であり、教員や研究活動のクオリティ、学生数のカウント方法、ミッションに従ったカリキュラムが策定されているか?など、ビジネススクールにとって逃げることの許されないハードルと考えられています。
いずれ日本でも国際認証校=ビジネススクールという図式の日が来ると考えていますが、念のために国際認証が、あったほうがいい理由と、なくても良い理由を列挙しておきます。独自型のMBAか、世界の変化に対応したMBAなのかは、そろそろ日本でも重要な判断軸になってくるでしょう。
国際認証が必要な理由
- 経営教育に関する国際的な視点を得る機会となる
- 教育研究に関する成長戦略を策定する機会となる
- 国際的な提携関係を強化するための機会となる
国際認証が不要な理由
- 日本国内では国際認証は法的要件ではない
- 自分達が正しいと信じる事を自由に追求できる
- 国際認証といえども完璧ではない
要は、国際認証とは教育機関の国際化・高度化に求められる知見を吸収する機会を制度的に確保することにあります。
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