AMBAカンファレンスin Istanbulに参加して（前編）

飾りじゃないのよ国際認証は：トリプルクラウン

AMBAカンファレンスに参加しました。今回はトルコのイスタンブールでの開催。アジアとヨーロッパと中東の交わる地としてふさわしい場所でした。２年前、ドバイで参加して以来の参加になりましたが、２年前は５０年記念ということで規模が大き目でしたが、それとほぼ同規模の雰囲気でした。前回の「AMBAカンファレンス in Dubai に参加して」のコラムで既に説明したとうり、主要な国際認証は、米国系のAACSBと欧州系のEQUISそして今回参加した英国系のAMBAの３つがあり、この３つを同時に保有するビジネススクールは“トリプルクラウン”と呼ばれビジネススクールの教育と研究の実績を証明する最高級のステイタスです。そして、このトリプルクラウンは日本国内のビジネススクールではまだない（０校）のが現状です。

ネットワーキング（お見合い）

さて、カンファレンスの中身ですが、年に数回開催される世界レベルとアジアレベルでのカンファレンスには「ネットワーキングタイム」という時間がセッションとセッションの間の休憩時間・ランチタイム・ディナータイム・エクスカーションなど頻繁に設けられていて、いわばビジネススクール間での「集団お見合い」が行われます。今回のイスタンブールでも盛り沢山でした。例えば、交換留学のための提携校を探したいという時に、お目当てのビジネススクールを一校一校訪ねて行くのは効率が悪いので、一同に集めて「お見合い」をするのです。その際、相手が、国際認証を持っていると、お見合いで言うところの「高学歴・高身長・高年収」のいわゆる『３高』をクリアしているのと同じように、お互いが「時間の無駄になるお相手」に出くわす確率が減って効率的なわけです。続きは次回のコラムにて。To be continued. Stay Tuned…

Written by

加藤和彦

通信の自由化によって誕生したベンチャー企業のDDI(現在のKDDI)にて、新設事務所開設や国内営業企画等に従事の後、豪州現地法人のシニア・マネージャーを務め、その間、豪BOND大学でMBA、豪シドニー大学でMA in International Studiesを修了。帰国後、米国シリコンバレーIT企業であるサン・マイクロシステムズの競合戦略室（WarRoom）の日本担当責任者としてサーバーの競合戦略、シスコシステムズでIPベースの新規ソリューションの日本市場普及等、世界的IT企業の日本法人での役職を歴任。中京地区の医工連携・産学官連携のコーディネイトに従事の後、2016年より現職。早稲田大学大学院博士後期課程修了（博士(商学）早稲田大学）。専門は「経営戦略」「経営情報論」「国際経営戦略」「ベンチャービジネス論」等。IT企業のプラットフォーム競争戦略や産学官連携のベンチャー育成に関する講演・論文等多数。著書に「IoT時代のプラットフォーム競争戦略（中央経済社）」また研究成果の実務分野へのフィードバックとして東海地区の企業に新規事業のビジネスモデル構築や事業化支援を通じ助言をおこなっている。