MBAを取得する意味があるのか?意味がないのか?を考えるのであれば、まず、気になるMBA課程のカリキュラムを確認してみましょう。科目名ではないですよ、科目名は諸事情で変更が容易ではない場合もあるようなので、シラバス(授業計画書)を読みましょう。シラバスを確認することで、ビジネススクールの教員がどのような計画でいかなる学修目標を達成しようと準備しているのかがよく理解できます。
次に、MBA取得に懐疑的な方々は、単なるブランドではなくMBAに金銭的な価値を求めているのであり私は正しい感覚だと思います。長年のMBA教育歴史を持つ国々では、その価値を「MBA取得後の年収上昇」で比較しています。要は授業料を一体何年間で回収できるか?というROI(Return On Investiment)の発想です。MBAランキングは「教育投資」という発想に基づきながら、毎年世界的な規模で調査(主に以下の要素)が行われ公表されています、FTとQSが有名ですね。
- 授業料ROI
- 研究活動(教員1人当たりのRPJ生産性)
- 教育環境の国際性
授業料を一方的に上昇させることはROIを低下させランキングの低下を招くため、ビジネススクールは慎重になります(汗)。ROIを高める方法は2つ、Rを高めるか、Iを下げるか。研究活動や国際性を確保するためには多くのコストを必要とするため、容易にI(授業料)は下げられない。とすると出来ることは1つ、R(年収)が上がりやすい地域、業界、および業種に特化した教育課程を開発することになります。MBA教育を受けた人材が、社会から高く評価されるためには、先輩MBAが企業内で活躍していることが必要です。