なぜMBAは帽子を投げるのか?
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About MBA
もし「MBA」か「EMBA(Executive MBA)」で悩んだ場合は、15年後の会社の姿を想像してみて下さい。現在、皆さんの同僚や上司にMBAやEMBAホルダは「ほとんどいない」と思われます。理由は簡単で日本でMBA教育が本格的に立ち上がったのは2000年だったためです。それから15年間以上が経過し、社会人の学び直しが認識され、今やMBAの参加者が大きく増加した事を考えると、さらに15年後は相当数の後輩や上司がMBA資格を持って入社してくることが現実になります。今は「なぜMBAに通うの?」という視線を浴びるかもしれませんが、近い将来は「管理職志望なんだね」と前向きに捉えられることでしょう。
事実、アメリカの上場企業の部長職の4人に1人はマスター(修士号)ホルダーと報告されているように、米国でMBAは珍しい肩書ではありませんし、欧州では1つのMBAでは飽きたらず「ダブルマスター」もしくは「ジョイントディグリー」というプログラムも存在します。こうしたMBA教育が発達した欧米社会では、若い時期に取得する場合は「MBA」、実務経験を重ねた上で取得する場合は「EMBA」というのが一般的で、EMBAとMBAは区別してランキングが用意されています。この違いは特に欧州では明確ですので、欧州系の企業に勤務されている方は正確に理解して下さい。
EMBAやMBA教育を対象としたランキングとして知られるQSランキングは世界大学ランキング(#QSWUR)の発行体として知られ、毎年世界中のビジネススクールが提供するEMBAのデータを収集してランキングを毎年4月に公表しています。世界には1,000を超えるEMBAプログラムが存在するとされており、QSのGlobal EMBAランキングの主な評価要素は、企業による評価、研究者による評価、カリキュラム、修了生の業績、在籍者のクオリティ、そして参加者の多様性などとされています。
EMBAとMBAのカリキュラムの基本構成は似ていますが、EMBAの場合は参加者に占める役職者の比率が高くなることから、仮に同じ企業のケースを利用した場合でも、MBAとはディスカッションの視点が変わってくる点が最大の特長といえます。MBAがミドルマネジメント候補者だとすると、EMBAは既にミドルマネジメントもしくはそれ以上、すなわち修了後は企業の中核的人材として活躍される事を前提にしますので、授業ではより経営者に近い全社的な視点での議論が求められます。
したがって科目名が仮に同一でも、MBAとEMBAではラーニングゴール(学修到達目標)を区別しなければなりません。例えばビジネススクールの重要な科目である「リーダーシップ」がその典型例で、参加者がMBAなのかExecutive MBAかによって、議論されるリーダーシップのスタイルは当然の事ながら異なってきます。
教育課程 | 期間 | 対象世代 | 実務目安 | 参加者 | 教育内容 |
---|---|---|---|---|---|
Executive MBA | 2年 | 30-50 | 15年 | ミドル層 | トップマネジメント |
MBA | 2年 | 20-40 | 3年 | ジュニア層 | ミドルマネジメント |
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