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ネットワーク活動レポート

Network Report

事業承継ネットワーク開催(2023年5月20日)

事業承継ネットワーク #ネットワーク #栗本博行 #事業承継 #ファミリービジネス

名古屋商科大学ビジネススクール修了生ネットワークの一つである「事業承継ネットワーク」の第10回目勉強会が2023年5月20日に開催されました。
今回の勉強会では大阪校EMBAプログラムを2022年3月に修了した島田弦季さんにファシリテーターとして登壇いただき、「ファミリー企業:異業種経営のジレンマ」をテーマにファミリー企業が多角化で異業種に参入した際の悩みなどについて参加者全員でディスカッションを行いました。このケースは主人公が父親から頼まれて、倒産寸前の別業界の企業の支援に乗り出すところから始まります。本業で稼ぎだしたキャッシュを支援先の別会社につぎ込むことの是非・意義や異業種経営から何を学ぶべきか?などについて、様々な角度から意見が交わされました。

  • 本業の財務体質を棄損してまで支えるべきなのか?
  • 過剰な支援が本業の役職員のモチベーションに影響しないか?
  • 支援した異業種企業が、外部要因が変わり、逆に本業を支えるときが来る可能性
  • 異文化の組織と交流することで学べることがあるのではないか?
  • 本業・異業種企業が属する地元との関係性
  • 企業グループとしての組織文化の醸成方法  など

このケースの最後に主人公が参入した異業種企業の従業員に対して「この会社は絶対に立て直す。みんな僕についてきてください。」と語ってケースは閉じます。

討論後の後日談で、ケースライターの島田さんから「実はこの企業は持ち直して、現在はグループの稼ぎ頭になってくれています」という話をお聞きして、ファミリー企業においては、異業種進出の際も最終的には、経営者の覚悟(コミットメントの姿勢)が重要であると改めて感じられたケースでした。




事業承継ネットワークとは


ファミリー企業の方に限らず、名古屋商科大学ビジネススクールの修了生・在校生・教員で事業承継に関わる様々なことに関心のある方々が、皆が自社の経営課題として捉えて積極的な勉強会を行います。