MBAとは何か?を考える上で欠かせないのが、世界中のMBAプログラムおよびビジネススクールに対して認証(お墨付き)を与える国際的な第三者評価機構の存在があります。
国際認証組織として世界的に有名な組織は3つ存在し、これらの組織はMBAの本場であるアメリカとヨーロッパを代表するビジネススクールが中心となって、MBAプログラムを実施する世界各国のビジネススクールを審査・認証する団体となります。その中でも代表格といえるのが「AACSB International」(アメリカ拠点)であり、学習の達成度を重要視する点に特徴があります。「AMBA」(イギリス拠点)が重視するのはMBA課程の教育コンテンツ。過去のMBA教育に対する反省を踏まえてMBAカリキュラムに歴史的な視点や倫理的な視点を求める傾向にあります。ヨーロッパ(EU)を代表する「EFMD(EQUIS認証とEPAS認証を提供)」(ベルギー拠点)が重視するのは国際的な教育研究実績。MBAは元来、実務家教育を第一義としていますが、教育と研究は両輪というスタンスを採用しています。
そして、これら3種類の国際認証を全て取得したMBAはトリプルクラウン(三冠)と呼ばれ、数にして世界のビジネスクールの上位1%となります。どの認証団体も、おおまかに以下の7つの評価項目にてビジネススクールを評価しますが、認証団体によって重視する項目が異なります。特に日本人にとって最も理解する事が困難な項目が「ミッション&ビジョン」に関する項目です。ミッションとは、そのスクールの「人材育成方針」でありますが、国際認証ではビジネススクール全体の活動が細部にわたりそのミッションと整合性が取れているかをチェックされることになり、教員個人のシラバス、教育手法にまで影響を与えることになります。したがって合議制の象徴ともいえる伝統的な「教授会運営方式」とは一線を画す運営がビジネススクールには求められることになります。
MBA国際認証に関する主な評価項目
- ミッション & ビジョンに関する基準
- 教員に関する基準
- 研究に関する基準
- 国際化に関する基準
- カリキュラムに関する基準
- 学生に関する基準
- 財務リソースに関する基準
世界標準のMBA教育とは | MBA《経営学修士》とは | 名商大ビジネススクール - 国際認証MBA
名商大ビジネススクール - 国際認証MBA
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