世界標準の経営理論なる書籍がありますが、今日は世界標準のMBA教育について解説したいと思います。世界標準と聞くと何か決まった教科書やカリキュラムがあるという誤解してしまいそうですが、そういった基準は存在しません。そのMBA教育がどう世界的に「通用」するのか?そして世界的に通用する研究活動が行われているのか?を各学校のミッションに照らし合わせて外部から多面的に審査を行うのです。
当然ながら国内にも経営大学院の認証評価制度があり、文科省の定める基準に照らした改善点や是正点が指摘されますが、これは日本で活動する上での国内基準であり、アジアや世界で競い合う上では不十分というのが大方の見解です。そして世界には3種類の異なる認証基準が存在しており、全てを取得するトリプルクラン校は世界中のMBAの1%未満。
MBA教育に関する世界標準
- AACSB(米国)
- EQUIS(欧州)
- AMBA(英国)
マネジメント教育に関する誤解
MBA教育に研究者は不要という主張をどこかで聞いたことがありますが、それは世界では通用しません。MBAを目指す皆さんであれば聞き馴染みのある経営理論や考察視点の多くはビジネススクールの教壇に立つ経営学者や経済学者が社会現象を説明するために生み出したものです。
経営理論 | 研究者 | ビジネススクール |
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4P分析 | マッカーシ教授 | ミシガン大学 |
MM理論 | ミラー教授 | シカゴ大学 |
MM理論 | モディリアーニ教授 | MITスローン |
5F分析 | ポーター教授 | ハーバード大学 |
RBV | バーニー教授 | ユタ大学 |
イノベーション理論 | クリステンセン教授 | ハーバード大学 |
ダイナミックケイパビリティ | ティース教授 | UCバークレイ |
ブルーオーシャン戦略 | キム教授 | INSEAD |