MBAの難易度は入口(入試)と出口(卒業)の両面で表現されることになります。まず、MBA教育は日本で誕生した教育制度ではありませんので、一般的な大学受験のことは忘れて下さい。GMATと呼ばれるMBAの共通試験のスコアを足切りにする場合はその勉強を行う必要があります。GMATのスコアはMathとVerbalの合計スコアで構成され、200-800点で表現されます。大まかに表現すると有名MBAの出願に必要なスコアは700、最低でも650以上は欲しいところ。
GMATスコアの活用方法としては以下の2パターンとなります。
- 合否のための参考値(提出必修)
- 奨学金のための参考値(提出任意)
大学側が設定する「合格者平均点」をクリアすれば「授業についていく基礎力あり」と判定されるだけで、それ以上高くても合否に強く貢献してくれません。むしろ、目安値よりも低くてもそれを上回る要素(実務経験など)があれば合格しますし、どれだけGMATが高くても課題エッセイや面接の内容が不十分であれば不合格となります。また、MBAスクールが公表する「GMAT合格者平均点」とは、学校側が提示する数値であり、第三者機関が調査/集計した数値でもないことを心得ておきましょう。
本当に難易度と言えるのは、次回ご紹介する「課題エッセイ」となります。