海外MBAと国内MBA、どちらが優れているのか?最近は聞かれることが減ってきましたが、気になる話題かと思われるのでコメントさせていただきます。
まず「海外MBA=高評価」という何とも盲目的な時代は過去のもの。確かに昭和の時期は会社から幹部候補として海外MBAに派遣された方々が多数存在いましたが、昨今では皆無です。
海外MBAの場合、基本的に仕事を中断して(もしくは会社から派遣されて)MBA教育に参加することになります。仕事しながら参加可能なMBAも多数存在しますが、現地に勤務先を確保して就労ビザを取得して夜間か週末にMBAという選択肢はあまりにも挑戦的です。他方で全日制MBAに参加しながら仕事を行う場合も就学ビザの関係で時間数が制限されることが多く、二足の草鞋は難しいのが現実。したがって授業料と2年間(欧州は1年間が多い)分の生活費を確保した上で渡航することになります。
国内MBAの場合、この20年間で国際認証の取得が進み、国際的な学位としてのMBAの価値は上昇傾向にあります。MBAの価値をどう評価すべきかはMBAランキングを確認することになります。MBAランキングとは国際認証を取得した学校を費用対効果(年収増 / 授業料)を軸に序列化したもの。国内MBAも近年ではアジアMBAランキングに名前が出るようになってきたので要チェックです。2年間日本を離れるリスクを考えると国内MBAも合理的な選択肢である上に、教育訓練給付制度によって実質200万円台でMBAが取得できます。
分類 | 国内MBA | 海外MBA |
期間 | 2年制(早期修了可) | 1年制・2年制 |
参加形態 | 平日夜間・週末土日 | 平日昼間 |
仕事両立 | 可能 | 困難 |
費用 | 350万前後 | 700万円 - 2千万円 |
教育訓練給付制度 | 最大112万円 | なし |
言語 | 日本語・英語 | 英語 |