MBA受験に予備校は必要か？

国内MBA進学を検討する際にその準備として必要になるのが、以下の3点です。

課題エッセイ
面接準備
研究計画書

課題エッセイ

なぜ自分にMBA教育が必要なのか？という論点を自問自答しながら文章化するだけのことです。この「課題エッセイ」を準備するために誰かの助けを必要とするのであれば、MBAに行くのは考え直したほうが良いでしょう。現実問題として仮に入学できても卒業が危ぶまれます。また、完成した文章に磨きをかける場合は、生成系AIや日本語校正ツールの力を借りるのが良さそうです。

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面接準備

課題エッセイの内容をもとに質疑応答が行われます。したがって、Chat GPT（4.0）に課題エッセイを読み込ませて、想定問答の壁打ちを行えば十分でしょう。私も試してみましたが、驚くほどレベルの高い想定問答が可能です。

研究計画書

MBA教育は研究者を養成する場ではありませんので「研究計画書」が不要というのが国際標準です。国内の大学院では出願時に研究計画書を課すことが多いのですが、論文指導を実施したい教員が多数派のMBAが多いのかもしれません。MBA教育の国際化が進むにつれ、国内MBAでも不要になる日が来ることでしょう。一方で、研究者を育成する博士課程への進学を前提にした修士課程（MSc）では研究計画書は必須です。

Written by

栗本博行

神戸大学経営学部卒業後、大阪大学経済学研究科にて修士/博士（経済学）を取得。製品開発戦略を主な研究対象とし、規格競争分析に関する論文を多領域に亘って執筆。近年は事業継承に関する研究に取り組む（事業承継学会理事）。ビジネススクールではEMBA/MBAプログラムの立ち上げから運営まで幅広く携わる。