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DX時代のプラットフォーム競争戦略-MBAのための8つの訓え-②

MBAのための8つ訓え、ひとつ『こっちの水は甘いぞ♩』

今回は、実戦のための8つ訓え、ひとつ『こっちの水は甘いぞ♩』から始めたいと思います。誰もが、幼い頃から慣れ親しんだ童謡「ホーホー蛍こい。こっちの水は甘いぞ、そっちの水は苦いぞ」という歌を一度は口ずさんだことがあると思います。まさにこの歌にあるこっちの水とはプラットフォーム競争における「自陣営」であり、あっちの水は「敵陣営」という比喩ができます。例えば、プラットフォーム競争で良く使われるデファクトスタンダードという用語は、業界標準などと和訳されることが多いのですが、国の政策などで無理やり標準を定めるのではなく、市場競争において自選淘汰の末、事実(デファクト)として業界標準が定まっていくという意味の用語です。

実際のプラットフォーム競争では、「自分たちは勝ち組になるから敵陣から逃げてこちらにおいでよ」と敵前逃亡をお誘いをする訳です。そして、そう言ったあたかも自分たち側が勝ち組で、甘い水が飲めるのだよと思わせる「勝ち組を装った振る舞い」をすることで、結果的に多くの参加者を集め勝ち組になるのです。誰しも「負け組」にはなりたくありません。なぜなら、負け組になるということは早かれ遅かれ滅んで消滅してしまう可能性が高いからです。

この勝ち組と負け組の駆け引きは、ビジネスのさまざまな場面でも見ることができます。一昔前になりますが、世界標準となったビクターが開発したVHSが、当時映像技術のリーダー的存在であったソニーが先行して開発したベータマックスを逆転勝負で勝ったことや、反対にクリティカルマスを超えられずに消えていったMD(MiniDisc)などが良い事例かも知れません。ポイントは参加者の「心理」が大きく戦略の成否を決める要素であり、心理を操作して自陣営を勝ち組に仕立てることが重要であるということです。とても面白いですね。では今週はここまで。To be continued…

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