ビジネススクールで経営学を学びMBA取得を目指すのであれば、そもそも「経営学」とは何かを理解しておく必要がありますが、経営学とは何か?が正確に理解されていないことが多いと感じています。経営学とは企業もしくは何らかの組織(チーム)が有するヒト・モノ・カネ・情報という資源をいかに獲得し、それらを効果的に活用して企業を豊かにする方策を考える学問となります。
ビジネススクールが扱う経営学には大きく分けて2つの学問領域が存在します。経営学者アルフレッド・チャンドラー(ハーバードビジネススクール経営史教授)が残した有名な言葉に「組織は戦略に従う」という視点があります。この言葉が示唆するのは経営者は「組織」と「戦略」の双方を意識しなければならないという事実であり、そこから以下の二つの言葉が生まれ、ビジネススクールの主要科目として位置づけられています。
- 経営戦略
- 経営組織
これらの学問領域へのアプローチ方法は日進月歩で発達しており、近年、戦略論から組織論へとシフトしているという記事を見かけたことがありますが、それは一時的なトレンドに過ぎません。この両者はコインの裏表のような存在ですので、経営学を理解するためには必ず両方を理解し自分の言葉で理解できることが求められます。