オリンピックとMBA

リオオリンピックも終盤になり、獲得したメダルの比較が議論を生んでいますが、実はMBAホルダの中にはオリンピックメダリスト選手もいたりしますが、これは一体何を意味しているのでしょうか？

そもそも企業経営に役立てられているMBAの「戦略論」の起源はこの文字が意味する通り戦争用語であり「強いチームを育てる」という目的にも合致するため、組織論、リーダーシップ論といったMBA教育が、オリンピック選手の長期的キャリアにとっても魅力的な存在となるのです。

メダリストの多くは幼少時から、日々トレーニングを重ねてその道を極め、また多くの競技大会での出場を通じて、精神的にも鍛えられていることは容易に想像できます。しかし極限を追求するためには、体力的な限界を視野に入れながらの選手活動となることも事実で、長期的にはスポーツとは全く異なる領域の能力を獲得することが魅力的となるのです。

このように2つ目の専門（得意）分野を持つ事の重要性は、スポーツ選手に限らず私達ビジネス選手にとっても同様ではないでしょうか？

神戸大学経営学部卒業後、大阪大学経済学研究科にて修士/博士（経済学）を取得。製品開発戦略を主な研究対象とし、規格競争分析に関する論文を多領域に亘って執筆。近年は事業継承に関する研究に取り組む（事業承継学会理事）。ビジネススクールではEMBA/MBAプログラムの立ち上げから運営まで幅広く携わる。

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