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DX時代のプラットフォーム競争戦略-MBAのための8つの訓え-⑥

#MBA #プラットフォーム競争戦略 #DX時代

MBAのための8つの訓え、ひとつ『むすんで開いて♫ 覆水盆に帰らず』

「結んで開いて、手を打って結んで♫」今回の訓えは誰もが親しんだこの童謡と関連しています。プラットフォームは「階層」で書き表すことができるという話を、いちばん最初のコラムでしました。そして、そのどの階層をオープンに(誰もが参加できるようにインターフェイス、 例えばAPI:Application Programming Interface等を公開)するのか、どの階層をクローズに(自分だけで提供)するかを決めることがプラットフォーム競争戦略の要となることを説明します。

特定の階層をオープン(プラットフォーム化)にすることで、プラットフォーム競争に勝った事例としては、Facebook vs MySpaceの事例があります。また、iPodや iPadは、iTunesという上位に隣接する階層のそのまた上位に位置するアプリ開発者にはオープンにしながらも、下位の自分の階層に対しては、グローズドな構造を築いた成功事例です。

このように、「どの階層をオープン(開)、どの階層をクローズ(閉)に」するかはプラットフォーム競争戦略の成否を左右する重要事項なのです。そして、もう一つ付け加えるなら、諺「覆水盆に返らず」ということです。これは、クローズをオープンにすることは容易であるが、逆のオープンをクローズにすることは容易ではないということを意味しています。なので、オープン・クローズの意思決定は、慎重に行う必要があります。なぜなら、こぼれた水はもう元(盆)には戻らないのですから。みなさん、良いお盆をお迎えください(笑)。では今週はここまで。To be continued…



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