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DX時代のプラットフォーム競争戦略-MBAのための8つの訓え-⑦

#MBA #プラットフォーム競争戦略 #DX時代

MBAのための8つの訓え、ひとつ『漁夫の利(ぎょふのり)』

2人の間で争っている時に、第3者が「美味しいところ(利益)」を持っていくことを「漁夫の利」と言います。この諺の背景には、たいして労苦を重ねなくても他所から来た者が利益をあっさり拐(さら)っていってしまうことを言い表しています。
プラットフォーム競争戦略では、このような状況はよく見られます。それぞれのプラットフォームは、ネットワーク効果を発揮させるために多くのユーザーを集めることが必要ですが、集める方法は2通りです。魅力的なプラットフォームになって自らが集めるか、他のプラットフォームが集めたユーザーをそっくりそのまま頂く(時として、奪う)かのどちらかです。

プラットフォーム間の相互接続によって相手方のもっているネットワーク効果を自分のものにしてしまう(横取り)ことは、まだユーザーが少なく成長途上のプラットフォームにとっては手っ取り早い拡大策です。加えて、相互接続によって情報を手に入れることもできるようになります。逆に既に多くのユーザーを有しているプラットフォームには、ネットワーク効果を奪われてしまうリスクが生まれます。

クレジットカードの連携や、〇〇ポイント、△△ペイなど、市場ではプラットフォーム間の相互接続によって、プラットホーム提供者が漁夫の利を得ようと虎視眈々と機会をうかがっているのが分かります。日頃、自分が集めているポイントや支払いシステムがどんな戦略をとっているか、考えてみるのも面白いですね。では今週はここまで。To be continued…



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